どうも、サクです。
本日は看護師さん、介護職さん向けの話になります。
よく「この人、覚醒悪いよね」「今日は覚醒いいね」など聞くことがあります。
しかし、その「覚醒」という言葉、きちんと正しい理解で使えているのか?
そう疑問に思い、この記事を書きました。
この記事で少しでも覚醒について知ってもらえたらと思います。
<目次>
○覚醒の意味
・目が開く=覚醒?
・覚醒を知るために
○意識を知る
・意識の確認
・意識レベルの向上に必要なこと
○覚醒の意味
まずは「覚醒」という言葉の意味を知っていただきたいと思います。
ここが伝われば、その後はおまけのようなものです笑
結論から言うと、”覚醒とは意識がはっきりしている状態”です。
ここでおしまいにしても良いのですが、もうしばらく付き合っていただける方は
一緒に勉強しましょう。
目が開く=覚醒?
ここをよく勘違いされている方がいます。
上でもお伝えしたように、目が開いていても意識がはっきりしていなければ
”覚醒してる”とは言いません。
覚醒とは意識の程度を基準に考えるものだと思ってください。
ここを間違えるとセラピストや医師と話が噛み合いません。
(たまに覚醒の使い方を誤っているセラピストもいますが…)
覚醒が良い、悪いとは”意識の程度”が良いか、悪いかです。
覚醒は”する”か”しない”か。
高いか低いかで考えるのは意識レベルです。
そのため常に意識の程度が低い方に対して使う言葉ではないと思います。
覚醒を知る
覚醒は”する”か”しない”かでしたね。
覚醒しているのかを知るためには”意識”の程度を知る必要があります。
意識の程度を見る指標として「JCS:Japan Coma Scale」や
「GCS:Glasgow Coma Scale」があります。
○意識を知る
ここではJCSやGCSについて詳しく解説します。
どちらも図でお伝えしますね。
<JCS>
日本の指標では覚醒しているか、していないかを基準に入れてます。
覚醒という言葉の誤解が生じやすいのはこの評価の文面の影響もありそうです。
<GCS>
一方、世界標準では”覚醒”という言葉は出てきません。
症状や現象をとらえると言った評価になっていますね。
意識の確認
意識を確認するには上の評価表を使えば良いですね。
ポイントは現象を見て、知ること。
自分が思ったことと評価表を使った評価は分けて考えましょう。
ここを一緒にすると頭がゴチャゴチャします。
- 意識はあるか
- 目は開いているか
- 声に出して話せるか
- こちらの指示が入るか
この4つを確認すれば良いですね。
その後に自分の考察を合わせてみましょう。
意識レベルの向上に必要なこと
この方法はまた別の記事で詳しく解説しようと思います。
ですが、どの職種にも共通してできることは”刺激を入れる”こと。
声かけ、体に触れる、暑さ・寒さなどの温度など色々な刺激の種類があり
刺激の入れ方にもコツがあります。
その方法を他職種で考え、その方に最も適したやり方で行うのが、
医療職のプロとしての仕事だと思っています。
お互いに声を掛け合い、協力し、最良な関わり方ができればと常に考えています。
このブログが少しでも、皆様のお役に立てればと思います。
また次回の記事でお会いしましょう。