動かない病棟を動かすVol.2〜Single Case編〜

今日は病棟を動かすコツの第2弾!

 

私の経験上、病棟を動かすにはやはり患者さんを通じて伝える方がいい。

 

そこで、今日は伝わる症例報告の作り方、伝え方を話します。

 

<目次>
◎資料はシンプルに作る
 ○プレゼンは5分
 ・資料は勤務時間内に作る
 ・質疑応答の時間を持つ
 ・短い時間でまとめる
 ○問題点→介入→結果のみ
 ・手順はこれだけ!
 ・焦点を絞ると伝わる
 ・資料を作るとき、目線は病棟
 ○担当から情報を得る
 ・担当との意見交換
 ・1人から複数へ
 ・担当の言葉をそのまままつかう

 

◎資料はシンプルに作る

前職場の話ですけど、科内では症例報告は週1回行っており

 

自分で言うのもアレですが、質の高い報告内容でした。

 

しかし、病棟へ伝える際にはそのままその資料を持って言ってもダメでした。

 

ホームが違う場合に心がけることは、【前提を揃える】ことです。

 

その方法をこれから3つのパートで話していきますね。

 

○プレゼンは5分

<資料は勤務時間内に作る>

まず、ここで「無理」と判断した方は一度自分の働きかたを

 

見直しましょう。

 

見直すべきは昼休みの使い方。

 

昼休みを60分として
・食事:15〜30分
・仮眠:15〜20分
・作業:5〜10分(休みの直後もしくは終了前)

  

この作業の時間に資料を作ってみてください。

大事なのは継続して作ることです。毎日の5分で病棟を変えましょう。

 

<質疑応答の時間をもつ>

発表の時間は5分。その後、質問タイムを必ず入れてください。

 

参加型のプレゼンにすることで、変えていく環境を作ります。

 

プレゼンの鍵は自分の思いを伝えることよりも 

【相手の考えをいかに引き出すか】です。

 

この場合の相手とは病棟のことです。

つまり病棟の意見を引き出すことがこのプレゼンの狙いです。

 

となると、意見が出るような作り方をしなければなりませんね。

 

<短い時間でまとめる>

5分間で話し、相手の意見を引き出すには

短く、カンタンにまとめる。

 

ここで詳しい考察は求めていません。

あくまでも病棟の考えを引き出す作業としてのプレゼンですから。

 

そのため、工夫した点などはしっかり話し、

経過や評価などはカンタンにサクッと話しましょう。

 

まとめ方は次に書きます。

 

○問題点→介入→結果のみ

<手順はこれだけ!>

上に短くカンタンにと書きました。

ですので、プレゼンの資料はこの順番でOKです。

 

短く、しっかり伝えたい内容を伝えましょう。

 

スライドの枚数は5〜10枚ほどでいいと思います。

書いた方がいい内容としては

  • プレゼンの目的
  • 症例の経過(カンタンに!)
  • 病棟での問題(ここは次の章で解説します)
  • 問題に対する工夫
  • 結果・まとめ

これだけです。

何が問題で、どのように介入して、結果どうなったか。

 

ここだけ押さえておけば、質問が出やすい資料の完成です。

私たちは資料作る際に、完璧を追求して資料を作りがちです。

 

しかし、このプレゼンに関していえば質問させるためのスライドですから

穴があった方がいいんです。あえて穴を作ったんですから。

 

<焦点を絞ると伝わる>

ここでは具体的な内容を紹介します。

 

もし【ポジショニング】に関して病棟に伝えたいのであれば

実際に患者さんにポジショニングを試してみる。

 

その経験をもとに資料を作ります。

上の例のように作ると

症例紹介:脳出血、症状:左片麻痺、半側空間無視
問題:体位交換時のつっぱり
問題に対する工夫:つっぱり抑制のためポジショニング
結果:異常姿勢が修正され、突っ張りが軽減した

 

こんな感じで資料に落とし込みます。

あとは図やイラストを使って説明しましょう。

 

ここで大事なことは【1つの点に絞ること】

欲張ってはダメです。

 

伝えたいことを事前に決めて、その1点に関しての資料を作ってください。

いろいろ盛り込むと結果的に何が言いたいのか分からなくなります。

 

<資料を作るとき、目線は病棟>

ここだけは守ってください。

決してセラピストの考えを全面に押し出した発表にならないように!

 

伝えたいのは病棟ですから、スライドも病棟目線で作ります。

つまり、専門用語を使いすぎないと言うことです。

 

普段から症例発表に慣れていると、どうしても専門用語を使いがちです。

しかし、普段使っている筋緊張や随意性などは

 

まったく耳に入らないと思って下さい。

人はわからない言葉が出てきたときにシャットダウンします。

 

それ以降の情報が伝わらなくなりますので、専門用語は噛み砕いて説明します。

筋緊張であれば筋のハリ、随意性であれば動かしやすさなどです。

 

発表をするときは、伝える人の目線に立って伝えましょう。

 

○担当から情報を得る

前の章までで終わってもいいのですが、ここが実は一番のキモなので

伝えます。

 

<担当との意見交換>

まず、症例の報告をすることを病棟の担当に伝えて下さい。

その上で症例に関しての情報をもらいます。

 

そうすることで、病棟担当もアウトプット前提の情報提供をしてくれます。

これが引き出せるかどうかで資料の質が変わります。

 

本当に困っている生の声が聞けますから。

これを資料作りに利用しましょう。

 

<1人から複数へ>

ここも大事!

 

1人の担当に関わることで芋づる式に病棟を巻き込むことができます。

言い方悪いですけどね(笑

 

主任や師長クラスまで巻き込めれば大したものです。

しかし、そこまで巻き込めなくても病棟にはリーダーという役割の人がいます。

 

このリーダーまで伝われば良しとしましょう。

要は何人か巻き込めればOKです。

 

<担当の言葉をそのまま使う>

情報収集の際にはここを徹底します。

 

「」カギカッコ付きで台詞のように資料に組み込んでください。

問題:「おむつ交換時の体交が大変」

こんな感じで伝えると他の病棟のスタッフに伝わりやすくなります。

症例報告の際にもこの「 」は使えますから、是非やってみて下さいね。

 

少しフワッとした解説になってしまったかもしれませんが、

実際にやってみるとしっくりくるところがあると思います。

 

そのためにまず行動しましょう。

今日はここまでです。

 

また次回の記事でお会いしましょう。

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