サクッと医療 vol.1〜呼吸苦の訴え〜

いつでも、どこでもサクッと読めるをモットーに

 

ターゲットを絞った内容をお伝えしようと思います。

 

今回は「呼吸苦」がテーマです。

 

まず「苦しい」と訴える人は、その原因を

・呼吸器
・循環器

に絞って考えましょう。

 

※呼吸苦に加えて意識レベルの低下がある人はすぐナースコールして

医師の指示を仰ぎましょう。

 

まず評価手順です。

①既往歴(心疾患・呼吸器疾患)
②脈のリズム(規則的かどうか、消えるかどうか)
③血圧(収縮期と拡張期の差)
④四肢の冷感(皮膚の色、乾燥具合)
⑤尿量と体重(in out 入っている水分と出ている水分)
⑥痰の有無と性状(色・粘り・量)
⑦経皮的動脈血酸素飽和度(パルスオキシメーターの値)

呼吸苦のある人は最低限これらの評価をしましょう。

 

①〜⑦の評価をふまえて「苦しさ」の評価をします。

 

  • いつ苦しい(安静時もしくは運動時)
  • どこが苦しい(胸、お腹、心臓、のどなど)
  • どんな苦しさ(ドキドキ、ギューっとする、つまる感じなど)
  • どのくらい苦しい(少し、息できないくらい、休めば戻るなど)

 

安静時で苦しければ・・・

炎症や心不全の急性増悪、COPD(慢性閉塞性肺疾患)などが考えられます。

積極的な動きは避けて、病棟に報告し経過観察しましょう。

医師の指示を確認することも必要です。

 

運動時で苦しければ・・・

貧血、廃用、脊柱管狭窄症、心不全などが考えられます。

上にあげた評価を見直して、対策を立てましょう。

呼吸苦の訴えが強くなったら、無理をせず運動を中断しましょう。

 

苦しい場所の考え方はたくさんありますので代表的な胸について話します。

胸の苦しさは上で話したように

・呼吸器
・循環器

にわけて考えましょう。

 

呼吸器の場合

肺炎、気胸、COPD、肺水腫、気道炎など

 

循環器の場合

心不全、胸水、弁膜症、大動脈解離など

が考えられます。

 

苦しさの種類は人によって多岐に渡ります。

この場合ある程度の考察を立てて聞くようにしないと

自分の考察がブレてしまします。

【既往歴】と【症状】から疾患を絞りこんで、最後に苦しさの種類を聞くと

考えが整理されます。

 

最後にどのくらい苦しいのか。

これは緊急性の評価としても大事ですが、

評価と訴えの「ズレ」を診る指標にもなります。

 

人によっては数値や症状に異常がなくても苦しい訴えのある方がいます。

【心因性】とも言います。

 

この場合はまず評価をきちんとして、

できる限り訴えを正確に聞いてみましょう。

一つ一つ丁寧に聞いていくと、苦しさが落ち着き、治ってくる人もいます。

 

というわけで、気分で始めた「サクッと医療」です。

実験中ですが、シリーズ化しても面白そうなので前向きに検討しています。

 

それではまた次回の記事でお会いしましょう。

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