どうも、サクです。
本日は肩マスターへの道、第7弾です。
肩の関節に拘るシリーズはこれで終わりになります。
また肩に関係ない関節だと思ってますか?
前回ご説明したとおり、
胸骨は鎖骨についています。
鎖骨は、肩甲骨についています。
関節はつながっているため、どこかが機能低下すると
その他にも影響が出てきます。
また肋骨は肩甲骨と機能的関節である
肩甲胸郭関節を作っています。
ですので、肩が動かないからと言って
肩甲上腕関節だけの原因とするのはやめましょう。
では、今日も勉強していきましょう!
<目次>
◎胸肋関節
1.骨の話
・胸骨
・肋骨
2.関節の話
・どんな関節?
・どんな動き?
3.靭帯の話
・種類と役割
1.骨の話
<胸骨>
- 扁平骨
- 前方が凸型である
- 外側に関節窩(くぼみ)がある
- 胸骨柄、胸骨体、剣状突起から構成
ヒューマン・アナトミー・アトラス2021より
胸骨は胸鎖関節の回でもお話しましたね。
胸骨は平らな扁平骨です。
また3つの部分に分かれており、
・胸骨柄
・胸骨体
・剣状突起
と呼ばれます。
胸骨柄の上の部分はややくぼみがあり、頚切痕(けいせつこん)と呼びます。
胸骨柄と胸骨体の結合部には第2肋骨の関節面があります。
胸骨体の外側は肋骨切痕と呼ばれるくぼみをもちます。
このくぼみには第3~7肋軟骨がついています。
<肋骨>

- 不規則な湾曲がある
- 肋骨と肋軟骨に分かれる
- 長軸方向にややねじれる
- 前は上向き、後ろは下向きにねじれている
- 肋骨頸、肋骨頭、肋骨体、肋骨結節から構成される
ヒューマン・アナトミー・アトラス2021より
肋骨も前回の肋椎関節で解説しました。ご参考までに。
肋骨は不規則な骨です。長さも下に行くにつれて長くなります。
1番長いのは第7肋骨であることは前回お話しました。
またこの骨は縦軸方向にねじれています。
胸骨に近い前の骨は上向きにねじれており、
椎骨に近い後ろの骨は下向きにねじれています。
肋骨1本の中にもきちんと名前があります。
・肋骨頸
・肋骨頭
・肋骨体
・肋骨結節
この4つで肋骨と呼びます。
さらに肋骨の下には肋骨溝という部分があります。
ここには肋間動脈や肋間神経など重要な組織が通過しています。
2.関節の話
<どんな関節?>
胸肋関節は

- 肋骨と胸骨の間には肋軟骨がある
- 放射状胸肋靭帯により関節を保護する
- 第1~7肋骨の外側端と軟骨端の連結で構成する
ヒューマン・アナトミー・アトラス2021より
胸肋関節は胸骨と肋骨による関節です。
胸骨と肋骨は肋軟骨という接着材のような組織によってつながっています。
この胸骨と肋軟骨のつながる部分を胸軟結合、
肋骨と肋軟骨のつながる部分は肋軟結合と呼び、構造的に分けています。
<どんな動き?>
胸肋関節の動きは、肋椎関節と同様に呼吸のときに働きます。

赤色:吸うとき
青色:吐くとき
ヒューマン・アナトミー・アトラス2021より
吸うときは、上に持ち上がるように動きます。
吐くときは、力はそれほど使わず筋肉や靭帯の戻ろうとする力が働きます。
3.靭帯の話
<種類と役割>
ここでは放射状胸肋靭帯が働きます。

放射状胸肋靭帯は、胸骨と肋骨の過度な動きを制限しています。
またこの靭帯があることで体幹が安定して動こことが出来ます。
まとめ
・胸骨は鎖骨につく
・肋骨は肩甲骨につく
・胸肋関節は呼吸に働く
・放射状胸肋靭帯が体幹を安定させる
それでは今日はここまでです。
本日も読んでいただきありがとうございました。
また次回の記事でお会いしましょう。