どうも、サクです。
本日は肩関節についての勉強を一緒にしていきましょう!
一般的に肩関節として私たちが知っているのは肩甲上腕関節という関節です。
ですが、肩を動かす時には、その関節だけではありません。
今日は肩についての専門的な知識を皆さん知ってもらえればと思います。
<目次>
<肩にかかわる関節>
・ 第2肩関節
・肩鎖(けんさ)関節
・胸鎖(きょうさ)関節
・肋椎(ろくつい)関節
・胸肋(きょうろく)関節
・肩甲上腕(けんこうじょうわん)関節
・肩甲胸郭(けんこうきょうかく)関節
<肩にかかわる関節>
肩にかかわる関節は少なくてもこの7つです。
これらのうち、どこかが動かなくなると肩が動きにくくなります。
<第2肩関節>

この関節は、機能的関節と呼ばれています。
関節のかたちに近いものですが、関節とは区別して考える必要があります。
この関節は①鳥口肩峰アーチ、②腱板筋、③滑液包の3つで作られます。
①鳥口肩峰アーチは
・肩峰
・烏口突起
・鳥口肩峰靭帯
この3つでアーチが作られています。
このアーチによって、上腕骨を上から押さえるテントの役割をしています。
②腱板筋は
・小円筋
・棘上筋
・棘下筋
・肩甲下筋
この4つの筋肉を合わせて腱板といいます。
これら筋肉の作用は、別の記事で書きますね。
③滑液包
ここは滑液という関節をスムーズに動かす液体の入った袋です。
この滑液の働きは、主にクッション作用です。
この組織があることで、肩がスムーズに動きます。
<肩鎖関節>

この関節は、①肩峰、②鎖骨によって作られています。
①肩峰は
肩のはじっこの出っ張りのある部分です。
②鎖骨は
首の下、胸の上の骨です。デコルテラインの部分ですね。
この鎖骨は、うごく時にねじれる運動となります。
回旋と呼ばれる動きで、ここの動きが悪くても肩はうまく動かなくなります。
この関節は、鳥口鎖骨靭帯という靭帯の助けを受けて動いています。
<胸鎖関節>

この関節は、①胸骨、②鎖骨、③関節円板によって作られています。
①胸骨は
鎖骨の真ん中よりやや下にある平べったい骨です。
この骨は
・心臓マッサージの時に圧迫する骨
・意識障害のある方の判定テスト
としても知られています。
②鎖骨は先ほどかんたんに解説しましたね。
ここでもねじれの動きが重要です。
③関節円板は
・関節のすき間を埋める
・クッション材としての役割
があります。
この関節も
・胸鎖靭帯
・肋鎖靭帯
・胸鎖間靭帯
という靭帯の助けを受けて動いています。
<肋椎関節>

この関節は①肋骨、②椎骨という骨で作られています。
①肋骨は
あばら骨です。12個あり、なんと11番目と12番めは付着部がなく浮いています。
そのため、浮遊肋骨と呼ばれています。
この骨の間には肋間筋という筋肉がついており、呼吸をするときに広がります。
②椎骨は
背骨の1ブロックです。
背骨は、頚椎・胸椎・腰椎・仙椎・尾椎から作られています。
その数は32~35個。(人によって多少異なります)
椎体と椎弓という2つの部分でできています。
この関節が動かなくなると、息を吸う時にむねが広がりにくくなります。
また胸と肩は鎖骨で繋がっていますので、肩の動きも悪くなります。
<胸肋関節(連結)>

この関節は①胸骨、②肋骨、③肋軟骨から作られています。
①胸骨、②肋骨は前にお伝えしました。
③肋軟骨は
・骨ではなく軟骨
・柔らかく、動きがある
・クッション材の役割がある
という特徴があります。
③肋軟骨が、胸骨と肋骨をつなげているため、関節ではなく連結のほうが
正しい言い方かもしれません。
この関節の動きは、
・からだを伸ばすとき
・からだをねじるとき
・息を吸うときのむねの広がり
に役立っています。
また、肩を上げるときにはむねが広がるので、肩を上げるときにもしっかり
役立っています。
<肩甲上腕関節>

おまたせしました。
この関節が一般に肩関節と呼ばれている関節です。
①上腕骨、②関節窩により作られています。
①上腕骨は
・やや角度がついている(頚体角:約135°)
・下にいくにつれてねじれている(後捻角:約26°)
という特徴があります。
②関節窩は
・受け皿の役割
・上腕骨頭より小さい
・前と後ろで凹みが違う
という特徴があります。
上腕骨は上がりながら下がる特徴をもっています。
そのため、上がるきる前に少し落ちるポケット様な場所が関節窩にあります。
この関節の動きは、もちろん肩を上げることですが、それ以外にも
・肩をねじる
・手をひろげる
・後ろに手をつく
などの役割もあります。
<肩甲胸郭関節>

この関節は、①肩甲骨、②上腕骨で作られています。
ここも前に話した、第2肩関節と同じで機能的関節になります。
①肩甲骨は
・動くとき反時計回り
・上腕骨と一緒に動く
・多くの筋肉がつくため、位置がズレやすい
という特徴があります。
特に肩をあげるときに反時計回りのような動きが特徴的です。
上腕骨と一緒に肩甲骨が動くときに、動く比率が決まっています。
これを肩甲-上腕リズムといいます。
この関節が固くなると、このリズムに障害がおこるため、肩が上がりづらくなります。
以上、ササッと説明しましたが、より詳しい内容をこれから準備していこうと思います。
なので、今日はここまでです。
本日も読んでいただきありがとうございました。
また次の記事でお会いしましょう。
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