サクッと医療Vol.3〜飲み込みに必要な器官を知ろう〜

どうも、サクです。

今の日本は超高齢化社会となっています。

 

私の職場にも高齢者が多いのですが、その数は年々増えています。

 

高齢者が増えてくると、医療現場だけではなく、介護・福祉現場でも

数が増えると見て間違いないです。

 

また高齢者の数が増えるにつれて多くなるのが「肺炎」です。

その中でも”誤嚥性肺炎”は正しい知識と技術があれば防ぐことができます。

 

そこで、本日は飲み込みに関わるカラダの構造と役割について学びましょう。

<目次>
1.口腔(舌と口蓋)
2.咽頭
3.喉頭

1.口腔

口腔は
・舌
・歯
・口唇
・口蓋
・唾液腺

などにより作られています。

今回は飲み込みの機能で特に重要である「舌」と「口蓋」について

お話しします。

 

<舌>

舌は医療用語では ”した” ではなく ”ぜつ” と呼びます。

舌はほとんどが筋肉から作られています。

その役割は飲み込みや声を出すことです。

また口の中にある食塊(たべもの)を移動するという役割もあります。

 

舌の前を「舌体(ぜったい)」、後ろを「舌根(ぜっこん)」と言います。

 

<口蓋>

口蓋(こうがい)は口のふた、と書きます。

その役割は飲み込むときに口の中に食べ物が戻らないようにする事と、

鼻や気管への垂れ込みを防ぎ、きちんと咽頭〜食道へ送ることです。

まさしく”ふた”ですね。

 

また口蓋は骨の膜と強く結びついて固くなっている”硬口蓋(こうこうがい)”と

筋肉の様によく動いて柔らかい”軟口蓋(なんこうがい)”があります。

 

2.咽頭(いんとう)

私たちが普段 “のど”と言っている部分は実は喉頭と言って、この咽頭は

その少し上の部分です。

 

咽頭の役割は食べ物を食道にきちんと届けることです。

 

咽頭は
・上咽頭(鼻部)
・中咽頭(口部)
・下咽頭(喉頭部)

に分かれてます。

 

<上咽頭(鼻部)>

この部分は鼻と耳に繋がっています。

食べ物が鼻へ逆流することを防いだり、声を出すときに鼻まで響かせて

音を大きくする役割があります。

 

咽頭扁桃と呼ばれる(別名:アデノイド)部分があるのはここです。

ここが腫れると鼻声になったり、声が出にくくなったりします。

 

<中咽頭(口部)>

ここはベロの奥にある部分です。

喉頭挙上筋(口蓋咽頭筋)という飲み込むときに働く、

最も強力な筋肉があります。

 

<下咽頭(喉頭部)>

ここは食道へと繋がる部分です。

梨状陥凹(りじょうかんおう)と呼ばれる”くぼみ”があります。

この”くぼみ”は飲み込むときに気管へ入らない様にふたをして防いでくれる

役割があります。

 

このように”舌” ”口蓋” ”咽頭” という器官があることによって、

飲み込むときの”誤嚥”を防いでくれているんですね。

 

3.喉頭

ここの主な役割は「声を出す(発声)」ことです。

喉頭には軟骨が多数存在して、柔らかく柔軟でありながらしっかりと

“のど”を支える作りになっています。

 

ということで、本日の内容はここまです。

いかがでしたでしょうか?

 

今後も見やすく、分かりやすい情報を発信していこうと思います。

 

それではまた次回の記事でお会いしましょう。

 

1年目の神経解剖学〜小脳基礎編3〜

本日は小脳をつないでいる入力・出力の線維についてです。

<目次>
○2種類の入力線維
・苔状線維
・登上線維
○顆粒細胞が作る平行線維

○2種類の平行線維

・苔状線維

苔状線維は

・橋核
・脊髄
・前庭神経核

からの興奮性の線維です。

顆粒細胞にシナプス結合(神経線維の結合)します。
※顆粒細胞は顆粒層という層にある小型の興奮性ニューロンです。

顆粒層についてはこちらを参照ください
https://saku-rada.com/cerebellum/(小脳基礎編2)

 

特徴はひとつの苔状線維は数十個の顆粒細胞とシナプスを介して

結合する事です。

 

またこの線維の一部は側副路という他の経路を作り、抑制性のニューロンを興奮させます。

 

関わっている経路としては「前庭小脳系」、「脊髄小脳系」で
・後索路
・後脊髄小脳路
・前脊髄小脳路

などがあります。

・登上線維

登上線維は下オリーブ核とその副核から起きる興奮性の線維です。

 

下小脳脚を通って反対のプルキンエ細胞の細胞体と樹状突起に

シナプス結合します。

 

ここも側副枝を作り、小脳細胞核にシナプス結合します。

 

この線維は末梢の感覚情報と大脳皮質からの指令を伝えます。

 

関わっている経路は「脊髄小脳系」「橋小脳系」で
・脊髄オリーブ路
・オリーブ小脳路

などがあります。

 

○顆粒細胞が作る平行線維

この平行線維という線維は「顆粒細胞」という細胞が作ります。

 

この顆粒細胞はプルキンエ細胞という細胞に軸索という神経のケーブルを

伸ばします。

 

そのケーブルは伸びていく過程でT字に変形し、平行して伸びていきます。

 

この線維は主に興奮性の役割を持ち、多数の神経回路に関わっています。

しかし、その刺激を伝える力は非常に弱く調整さてれています。

平行線維は運動信号を伝えるための線維でもあります。

 

弱い刺激を持続的を持続的に伝え、別の線維を介して調節し、

運動を微調整していく。それが運動学習を担う小脳の役割なのかもしれません。

 

 

本日はここまでです。

今日も読んでいただきありがとうございました。

また次回の記事でお会いしましょう。

サクッと医療Vol.2 皮質脊髄路を臨床に活かす!

今回はサクッと学べる医療の第2弾!

 

脳神経の経路って勉強するのも難しいですけど、

臨床に活かすのってもっと難しいですよね。

 

今日はそんな悩みのヒントになればいいと思います。

<目次>
○経路の理解

○経路の使い方

○まとめ

 

○経路の理解

まず皮質脊髄路とはどんな経路なのか?

一次運動野から放線冠を通って・・・

なんてことよりも大事なことがあります。

 

それは「下行路」であるということ。

下にさがる経路だと知っておいてください。

経路は大きく分けて
・上行路
・下行路

の2種類です。

経路はこの大きい分け方で考えると理解が早いです。

 

下にさがる経路は出力経路である、ということです。

つまり情報を送る経路です。

 

どんな情報を送るのかというと

・細かい繊細な動き
・複雑で熟練した動き

を脊髄に送っています。

 

この役割は皮質脊髄路の中でも外側皮質脊髄路と呼ばれる経路の役割です。

皮質脊髄路にはもう一つ前皮質脊髄路という経路がありますね。

 

この前皮質脊髄路は体幹筋と下肢の近位筋の動きを調節する役割があります。

臨床では経路の順番を覚えるよりも役割が重要です。

 

ついでに経路の順番も覚えておくといいでしょう。 

○経路の使い方

続いて、役割を臨床につなげる方法です。

 

皮質脊髄路が障害を受けた場合を想像してみましょう。

要するに片麻痺の方ですね。

 

特徴は
・パターンの動き
・筋緊張の異常
・細かい動きができない

などです。

 

役割を知っていれば当たり前ですよね。

では、この特徴を改善していくために何をするかということです。

 

答えはカンタンで

・過剰な筋緊張を取り除く
・動きのパターンを変える
・大きな運動から始めて細かい運動へ

この3つを考えてください。

 

片麻痺の方は筋緊張のコントロールができません。

その結果、必要以上に力を入れてしまい筋緊張が亢進しやすくなります。

 

そこでまずは筋緊張を緩和することを考えましょう。

 

次に今の動きの中で無駄な動きを観察、評価して

動きのパターンを一緒に変えてあげましょう。

 

この時にいきなり細かいところから変えてはいけません!

手指よりも手首、手首よりも前腕、前腕よりも肘関節といった様に

できる限り大きな関節から動き方を変化させていきます。

 

上手くできるようになったら、あとは反復あるのみ!

最後に気をつけるべきところは反復する時にも力が入りやすいです。

そのため、ゆっくり・リラックスして練習ができるように配慮しましょう。

 

<例外>

慢性期の片麻痺者の場合は治療ポイントが異なります。

その場合は無理にパターンを変えてしまうと

返って悪くなってしまう場合があります。

その場合は先輩や上司の方、ベテランの治療家の方に相談しましょう!

 

○まとめ

<経路の理解>

  • 皮質脊髄路は情報を下に伝える下行路
  • 外側皮質脊髄路は手足の細かい動きと熟練した動きを調節する
  • 前皮質脊髄路は体幹、手足の近位筋を調節する

<経路の使い方>

  • 過剰な筋緊張を緩和する
  • 動きのパターンを変える
  • 始めは大きな関節から動きを変えていく
  • その後に細かい関節の動きを変える

最後まで読んでいただきありがとうございました。

また次回の記事でお会いしましょう。

1年目の神経解剖学〜小脳基礎編2〜

本日の内容は小脳の層構造についてです。

 

層の勉強はイメージしづらく、覚えるだけになりがちです。

 

しかし、勉強を進めると途端に必要な知識になってきます。

 

層は細胞が積み重なることで作られます。

 

つまり層の違い=細胞の違いです。

 

細胞が違えば役割も変わります。

 

私たちは勉強する時に

この役割を初めに覚えてしまいます。

 

しかし、その役割をどんどん掘り下げていくと

細胞に行き着き、その細胞から作られる層へと戻ってきます。

 

結局はやらないといけない勉強であれば今から少しずつ始めましょうか!

 

<本日の内容>

○小脳皮質
 ・分子層
 ・プルキンエ細胞層
 ・顆粒層
○小脳髄室
まとめ←時間のない方はここをチェック!

 

○小脳皮質

<分子層>

分子層は

  • 星状細胞
  • バスケット細胞

に分かれます。

 

ここで覚えることは分子層の細胞からは抑制性の出力が出る

ということです。

星状細胞とバスケット細胞は「平行線維」という神経の束(たば)から

興奮性の入力を受けます。

 

その後プルキンエ細胞へ抑制性の出力を投射します。

 

<プルキンエ細胞層>

名前は知っているけど何をやっているかわからないプルキンエ細胞。

今日はなんとなくでも分かるようにしましょう。

 

この層には

  • プルキンエ細胞
  • バーグマングリア

の2つが存在します。

 

プルキンエ細胞は核(小脳核、前庭神経核など)に対して出力するニューロンで

小脳皮質から出力するのはプルキンエ細胞だけです。

 

また核に対して出力をするため、指令を出せるのも特徴です。

 

続いて、バーグマングリア。名前を聞いてなんぞや?と思うかもしれません。

この細胞は発達期の顆粒細胞の移動をガイドして、

プルキンエ細胞の分化、栄養、生存、伝達に関与しています。

 

この細胞は名前の通り「グリア細胞」の中のアストロサイトという細胞に分類されます。

 

アストロサイトの役割は
・神経に栄養を与える
・過剰な神経伝達物質の除去

などがあります。

要するにバーグマングリアは小脳の「お世話係り」なんですね。

 

<顆粒層>

この層には

  • 顆粒細胞
  • ゴルジ細胞

の2つが存在しています。

 

顆粒細胞は運動情報感覚情報を受け取って、興奮性の出力をします。

この細胞もプルキンエ細胞へ投射します。

 

ゴルジ細胞は顆粒細胞に抑制性の出力をする細胞です。

○小脳髄室

この小脳髄室は「白質」と呼ばれる神経線維が集まった部分です。

この部分は小脳皮質に出入りする神経軸索が集まっており、

肉眼では木の枝のように見えることから「小脳活樹」とも呼ばれています。

 

○まとめ

  • 分子層はプルキンエ細胞に情報を送る役割
  • バーグマングリアはプルキンエ細胞のお世話係り
  • 顆粒細胞は運動、感覚情報を受け取りプルキンエ細胞に伝える
  • 小脳髄室は皮質への入出力線維が集まる場所

今日はここまで。

次は小脳にある繊維について勉強したいと思います。

 

本日も読んで頂き、ありがとうございました。

See you next!

転職後のメリット・デメリット〜3ヶ月の変化と経過〜

以前に書いた記事の更新記事です。

前回の記事はこちらです↓
転職後のメリット・デメリット〜1ヶ月後の変化と経過〜

 

私は新人から勤めた職場を今年の3月で退職し、現在は地元の病院に

転職をしてきました。

 

前の職場は

・亜急性期
・回復期
・生活期(慢性期)

のリハビリテーションを6年間に渡って経験しました。

 

通勤時間は電車通勤で片道1時間、朝は6時半起床、

7時に自宅を出る生活でした。 

 

今では自転車通勤になり、片道15分、朝は5時半に起床し、

8時に家を出ています。

 

転職をすることで生活が一変したのでブログにまとめています。

 

<目次>
3ヶ月後の仕事内容
 ・仕事内容
 ・担当者数と介入
プライベート
 ・講義資料作り
 ・動画編集作業
今後やりたいこと
 ・認知症対策note作成
 ・個人PRの動画作成
まとめ※時間のない方はココをCheck!

 

○3ヶ月後の仕事内容

<仕事内容>

転職から3ヶ月経って、仕事もボチボチ増えてきました。

増えた内容は

  • リハビリテーション実施計画書
  • リハビリテーション評価報告書
  • ポジショニング資料作成

などが主な業務に追加されました。

 

転職1ヶ月後は実働業務だけだったので、書類業務が増えただけですね。

 

また担当も増えてきて、病棟話し合うことも多くなりました。

その際にベッド上姿勢が不良の方に対しては、ポジショニング資料を提示して

アドバイスするようにもなってきました。

 

そのアドバイスの過程で病棟と衝突することもしばしば増えてきました。

お互いに熱があるんで、良いことです笑

 

前の職場は午後の業務14時から始まるのに比べて、

今の職場は13時から始まるので、午後の業務は常に余裕を持って

始められています。

 

その為16時半には仕事が終わり、終業の17時半までにゆっくりと書類や翌日の仕事内容の確認を行うことができます。

 

<担当者数と介入>

担当患者さんは現在入院12名。

前回の職場と比較するとやや多いです。

 

しかし、前の職場では36床ある回復期病棟の管理もしていたため

入院30人くらいはなんとかなるもんです笑

 

介入時間は1人当たり、1日1単位です。

つまり20分。この時間で変化を出す事はなかなか難しく、介入時間とは別に

変化のだせる時間が必要だと感じるようになりました。

 

変化が出る仕組みをどのようにして作るか、ということを

最近考えるようになってきました。

 

というのも、私たちの介入は20分のみで、その他の23時間40分は

病棟での生活となります。

 

その為、介入時間以外で変化が出る生活を作る仕組みが必要なんです。

仕組みについては現在コツコツ作成中のなので

上手くいけば別の記事でお伝えしますね。

 

 

○プライベート

ここからはプライベートの報告になります。

<講義資料作り>

出勤が遅かったり、定時で帰れる関係で時間的にも余裕ができました。

 

そこで、前の職場の後輩たちと勉強会サークルを立ち上げて

アウトプットに時間を費やす場を作りました。

 

LINEのグループなので、大々的にやってはいません。

しかし、症例発表より気軽にアウトプットでき知識の共有も図れます。

 

また、Zoomを使ったオンライン勉強会も始めました。

これもグループ内で実験的に行っています。

 

LINEはテキストベースで、Zoomはスライド資料をもとにアウトプットしています。

 

使い分けとしては
・LINEで小分けのアウトプット
・Zoomでまとめたものをアウトプット

が効率よく、質も高いアウトプットになるかなと思っています。

 

ここはまだまだ試行錯誤中なので継続して実施していきます。

 

<動画編集作業>

前回の記事から言っている動画編集です。

 

YouTubeやInstagramなどで勉強し、素材集めからスタートしています。

 

ひとまず、家族ムービーや自己PRのための動画を作り、そこから質を高めて

ポートフォリオを作成予定です。

 

来年には案件を受注できるまでの力をつけたいですね。

今使用している編集ソフトや素材サイトは
・iMovie(編集ソフト)
・Davinci Resolve(編集ソフト)
・Evoke Music(音楽素材サイト)

です。

 

是非参考までに。

 

○今後やりたいこと

<認知症対策note作成>

すぐそこまで来ている「2025年問題」を考えて、セラピスト視点での

考え方を発信していきます。

 

そのための第一歩は「先回り認知症対策」を世に出すこと。

誰もが、まだ早いと思っている認知症問題に対して

現在の経験から予防法・対処法をお伝えします。

 

現在文字数は1万字を超えています。データや画像も入れたいところです。

今年中に出せるようにコツコツと作業しています。

 

<個人PRの動画作成>

これもコツコツ出していきます。

 

当面は自己紹介も含めて、CMっぽく作り込んでいきます。

 

その後は行きつけのcafeや職場などのPR活動も視野に入れたいところです。

 

以上、転職3ヶ月が終わっての経過報告でした。

結論から言うとデメリットもあるけど、メリットの方が大きいです。

まとめ

<メリット>

  • 仕事に余裕がもてた
  • 終業後、定時で帰れる
  • 資料作成に時間が取れる
  • アウトプット力がついた

<デメリット>

  • 3ヶ月働いて事務作業が増えた
  • 前の職場より患者数は多く、介入時間は減った
  • 看護師、介護職との交流・信頼関係がゼロから

最後まで読んでいただきありがとうございました。

また次回の記事でお会いしましょう。

動かない病棟を動かすVol.4〜導入篇〜

今回は病棟を動かす第4弾。

 

Vol.1で作った仕組みをいよいよ実践です。
https://saku-rada.com/move/←Vol.1はこちらから

 

<目次>
導入の仕方
 ・担当を絡める
 ・まず1人から
導入の流れ
 ・PDCAサイクル
 ・1人から2人へ
結果・効果の報告
 ・報告はシンプルに
 ・規模を広げる前に

 

○導入の仕方

<担当を絡める>

Vol.3までで作った仕組みをいよいよ実践します。

 

実践する際には自分の担当から行いましょう。

現在までに

①変化に対応できる仕組みをつくり
②症例報告資料を作り
③伝わりやすい報告をする
まではお伝えしましたので、

この先をお伝えします。

 

仕組みを導入する時には担当の看護師、介護職も参加してもらい実践します。

 

担当の場合はセラピストよりも長い時間、関わりがあります。

 

そのため、担当以外より変化に気付きやすいという利点があります。

 

この変化を他のスタッフに口コミしてもらうようにするんです。

 

いわゆる、営業ですね笑

 

この営業は患者さんのためでもあり、病棟のためでもあり、

かつリハビリテーション科のためにもなります。

 

ぜひ担当を絡めて、導入を実施し、ポジティブな口コミを広げていきましょう。

 

<まず1人から>

仕組みができて導入する時には、一気にやってしまいたくなりますよね。

 

しかし、そこは我慢。初めは一人一人丁寧に導入していきましょう。

 

1人の導入では例え上手くいかなかったとしても、修正はカンタンです。

 

しかし規模が大きくなってしまうと修正が大変になり、

仕組みの継続も危うくなります。

 

導入し初めは、少しずつ修正しながら実践していきましょう。

初めから上手くいく仕組みなんてありませんから。

 

○導入の流れ

<PDCAサイクル>

この言葉を聞いたことがありますでしょうか?

  • P:Plan 計画
  • D:Do  行動  
  • C:Check 評価
  • A:Action 改善

これですね。

 

これを今からやるのか、と思う方もいるでしょう。

 

しかし、Vol.4まで実行してみると

  • Plan:Vol.1
  • Do:Vol.2
  • C:Vol.3
  • A:Vo.4

となり、ほぼサイクルが回ってることになるわけですね。

 

あとは実行して、その結果をもとにさらに計画を練りましょう。

 

参考までにポジショニングのPDCAを参考に貼っておきますね。

  

<1人から2人>

これは先ほども伝えましたね。

 

1人を中途半端にせず、しっかりとPDCAを回して結果を出しましょう。

 

その結果が出てから、次のPDCAを回すといった順に進めていきましょう。

 

【二兎追うものは一兎をも得ず】です。

 

欲張らず、目の前の方のみに力を注ぎましょう。

 

また、1人のPDCAであれば余裕ができ、修正、改善の繰り返しができます。

 

しかし、複数それを抱えてしまうと修正さえ困難になってしまいます。

 

患者さんにも迷惑がかかるため、まずは1人の患者さんについて

じっくり考えましょう。

 

○結果・効果の報告

<報告はシンプルに>

導入して、ある程度の期間が過ぎたら結果を出して担当に報告をしましょう。

 

報告内容は

  • 導入目的
  • 導入方法
  • 結果

これだけです。

 

余計なことは入れずに報告をしましょう。

 

A4用紙1枚にまとまれば良いです。

 

その報告は必ず主任や師長に届きます。

 

病棟は組織なため、基本何か取り組みをした際の報告は

上司へ上げることになっています。

 

ここまで皆さんがコツコツと下積みをしてきましたから、

必ずいい結果へと結びつくと思います。

 

<規模を広げる前に>

最後にもう一度。

 

一度作った仕組みは回してみるまで、結果はわかりません。

 

目先の結果ではなく、長い目で見てどの仕組みがきちんと使えるかを

分析する必要があります。

 

そのため、まずは1人ずつ検証し、継続して結果が出てきたら

 

規模を広げるようにすると、病棟も信頼してくれて

良い仕組みができると思います。

 

病棟を動かすシリーズはここまでです。

 

また次回の記事でお会いしましょう。

動かない病棟を動かすVol.3〜報告編〜

病棟を動かすシリーズ第3弾です。

 

今回はVol.2で作った症例報告をどのように伝えるか、

 

これをお話しします。

 

結論から言うと【報告の目標を伝える】ことです。

 

報告することでそこから何を学び、どのように行動し、なぜ必要か他者に伝える

 

その仕組みを作ることを目標として話すことが大事です。

 

<目次>

◎報告の伝え方
何を学ぶか
 ・タイトル
 ・裏付け
どうやって行動するか
 ・いつ動く
 ・動き方
他者への伝え方
 ・目的のかけ算
 ・誰でも通じる言葉

○何を学ぶか

<タイトル>

相手に学びを与える時に、このタイトルが非常に重要となります。

 

タイトルはいわば「おもてなし」と同じです。

 

今からこんなことを話しますよ、と前もって相手に伝えることで

 

相手の理解度がグッと深まります。

 

逆にタイトルと違うことを伝えていると全く相手の記憶に残りません。

 

タイトルを明確に、簡潔に、しっかりと伝えましょう。

 

注意点はあいまいなタイトルは避けること。

 

「ポジショニング」「〇〇を呈した症例」など伝えたいことが何なのか

 

パッとみて分からない言葉は使わない。

 

「ポジショニング」であれば「仰向けに対するクッションの位置」や

「はさみ足に対するクッションの入れ方」などより具体的な内容にして

伝えることです。

 

<裏付け>

これは報告に対する証拠集めです。

 

人は信頼の度合いによって聞く姿勢が変わります。

 

信頼は

  • 実績
  • 経験
  • 資格

などによって作られます。

 

そこで自分に実績がない場合は、他者の実績などを借りましょう。

それは「文献」です。

 

自分に実績がなく、それでも伝えられる強い根拠が欲しい時に関連する報告の

文献を提示しましょう。

 

それだけでも説得力が強くなります。本来、文献とはそのように使います。

 

また自分の経験として上手くいったことにも、裏付けとして後から根拠となる

報告例や参考書などの内容を抜粋してもいいと思います。

 

○どうやって行動するか

<いつ動く>

学ぶ目的や手順を話したら、その後は動き方について話しましょう。

 

理屈は分かったけど、実際には何をやればいいのか。

 

それを短く、分かりやすく伝えましょう。

 

まず伝えることは「いつやるか」です。

 

Vol.1でもお話したように、まず病棟の流れを掴みましょう。

 https://saku-rada.com/move/ ←Vol.1はこちらをクリック

そのあとで、病棟の時間に合わせて動く時間を伝えます。

 

例えば、午前中は申し送りや入退院、おむつ交換など慌ただしいイベントが続きます。

 

そのため、トイレ誘導の指示やプチ勉強会などはお昼以降に伝えましょう。

 

伝えると良い具体的な内容は

  • 時間(何時に動くか)
  • 頻度(1日何回か)
  • 期間(1時間なのか1週間なのか)

病棟はある程度時間で動いていますから、14時〜15時の間など

伝えるときに幅を持たせておくといいでしょう。

 

逆に14時くらいと伝えるのはやめましょう。

あいまいではなく、あくまでも幅を伝えましょう。

 

頻度は1日のカウントで問題ありません。

1日何回行うか、10時と14時などと伝えると分かりやすいと思います。

病棟の空いている時間を確認し、相談の上伝えましょう。

 

期間も明確に伝えます。急性期であれば「2〜3日」

回復期であれば「4〜5日」慢性期であれば「1週間」など

しっかりとした数字で伝えましょう。

 

<動き方>

いつ動くかを伝えたら、それと一緒にやり方も伝えます。

 

伝え方は

  • 見る
  • 聞く
  • 動く

を意識して伝えます。

  

例えば、移乗を介助するとき

実際に病棟に出向き、患者さんと一緒に練習する場面を見てもらい

その後実際に行ってもらう方法が最も伝わりやすいです。

 

そして、同時に介助方法の資料も添えておきます。

口で伝えるだけだと伝言ゲームのようにだんだん変わってきてしまいます。

 

そこで紙ベースで資料も作っておきましょう。

 

○他者への伝え方

最後は学んで行動した結果を、他のスタッフへ報告するときに大事なことです。

 

人によって伝え方が違っては、病棟のやり方としては統一せず、

長続きしません。

 

やり方は誰でも同じようにできることが重要です。

 

そのためには学んで、行動してきたことがなぜ必要なのか、

それをストーリーにして話すといいです。

 

そのストーリーを作るときのコツはかけ算です。

 

<目的のかけ算>

目的を掛け合わせることで、そこにストーリーが生まれます。

 

例えば、足の拘縮予防を目的としたとき、

「この人は足の拘縮が強いから足の下にクッションを入れている。」

これだと同じ人がもう1人いたら目的が同じであやふやになります。

 

そこで足の拘縮予防×寝返り動作改善を目的としたとき

「この人は足の拘縮が強くて、自分で寝返りが困難なため、足にクッションを入れてベッドでの動きやすさを作っている」

 

これだと目的にストーリーが出てきますね。

 

<誰でも通じる言葉>

最後は言葉の選び方です。

セラピストはつい「筋緊張」「伸展パターン」など専門用語を連発しがちです。

 

病棟には介護職の方もおり、専門用語が通じないことも多々あります。

そこで「関節が硬い」「動きにくい」「力が入りすぎる」など

誰にでもわかる言葉を使って説明する癖をつけましょう。

 

これは練習しけば自然とスラスラ出てくるようになります。

 

言葉は時としてチームを隔てる壁になります。

自分で壁を崩して、チームとして病棟と上手くやっていけるように

仕組みを作っていきましょう。

 

本日はここまでです。

また次回の記事でお会いしましょう。

サクッと医療 vol.1〜呼吸苦の訴え〜

いつでも、どこでもサクッと読めるをモットーに

 

ターゲットを絞った内容をお伝えしようと思います。

 

今回は「呼吸苦」がテーマです。

 

まず「苦しい」と訴える人は、その原因を

・呼吸器
・循環器

に絞って考えましょう。

 

※呼吸苦に加えて意識レベルの低下がある人はすぐナースコールして

医師の指示を仰ぎましょう。

 

まず評価手順です。

①既往歴(心疾患・呼吸器疾患)
②脈のリズム(規則的かどうか、消えるかどうか)
③血圧(収縮期と拡張期の差)
④四肢の冷感(皮膚の色、乾燥具合)
⑤尿量と体重(in out 入っている水分と出ている水分)
⑥痰の有無と性状(色・粘り・量)
⑦経皮的動脈血酸素飽和度(パルスオキシメーターの値)

呼吸苦のある人は最低限これらの評価をしましょう。

 

①〜⑦の評価をふまえて「苦しさ」の評価をします。

 

  • いつ苦しい(安静時もしくは運動時)
  • どこが苦しい(胸、お腹、心臓、のどなど)
  • どんな苦しさ(ドキドキ、ギューっとする、つまる感じなど)
  • どのくらい苦しい(少し、息できないくらい、休めば戻るなど)

 

安静時で苦しければ・・・

炎症や心不全の急性増悪、COPD(慢性閉塞性肺疾患)などが考えられます。

積極的な動きは避けて、病棟に報告し経過観察しましょう。

医師の指示を確認することも必要です。

 

運動時で苦しければ・・・

貧血、廃用、脊柱管狭窄症、心不全などが考えられます。

上にあげた評価を見直して、対策を立てましょう。

呼吸苦の訴えが強くなったら、無理をせず運動を中断しましょう。

 

苦しい場所の考え方はたくさんありますので代表的な胸について話します。

胸の苦しさは上で話したように

・呼吸器
・循環器

にわけて考えましょう。

 

呼吸器の場合

肺炎、気胸、COPD、肺水腫、気道炎など

 

循環器の場合

心不全、胸水、弁膜症、大動脈解離など

が考えられます。

 

苦しさの種類は人によって多岐に渡ります。

この場合ある程度の考察を立てて聞くようにしないと

自分の考察がブレてしまします。

【既往歴】と【症状】から疾患を絞りこんで、最後に苦しさの種類を聞くと

考えが整理されます。

 

最後にどのくらい苦しいのか。

これは緊急性の評価としても大事ですが、

評価と訴えの「ズレ」を診る指標にもなります。

 

人によっては数値や症状に異常がなくても苦しい訴えのある方がいます。

【心因性】とも言います。

 

この場合はまず評価をきちんとして、

できる限り訴えを正確に聞いてみましょう。

一つ一つ丁寧に聞いていくと、苦しさが落ち着き、治ってくる人もいます。

 

というわけで、気分で始めた「サクッと医療」です。

実験中ですが、シリーズ化しても面白そうなので前向きに検討しています。

 

それではまた次回の記事でお会いしましょう。

動かない病棟を動かすVol.2〜Single Case編〜

今日は病棟を動かすコツの第2弾!

 

私の経験上、病棟を動かすにはやはり患者さんを通じて伝える方がいい。

 

そこで、今日は伝わる症例報告の作り方、伝え方を話します。

 

<目次>
◎資料はシンプルに作る
 ○プレゼンは5分
 ・資料は勤務時間内に作る
 ・質疑応答の時間を持つ
 ・短い時間でまとめる
 ○問題点→介入→結果のみ
 ・手順はこれだけ!
 ・焦点を絞ると伝わる
 ・資料を作るとき、目線は病棟
 ○担当から情報を得る
 ・担当との意見交換
 ・1人から複数へ
 ・担当の言葉をそのまままつかう

 

◎資料はシンプルに作る

前職場の話ですけど、科内では症例報告は週1回行っており

 

自分で言うのもアレですが、質の高い報告内容でした。

 

しかし、病棟へ伝える際にはそのままその資料を持って言ってもダメでした。

 

ホームが違う場合に心がけることは、【前提を揃える】ことです。

 

その方法をこれから3つのパートで話していきますね。

 

○プレゼンは5分

<資料は勤務時間内に作る>

まず、ここで「無理」と判断した方は一度自分の働きかたを

 

見直しましょう。

 

見直すべきは昼休みの使い方。

 

昼休みを60分として
・食事:15〜30分
・仮眠:15〜20分
・作業:5〜10分(休みの直後もしくは終了前)

  

この作業の時間に資料を作ってみてください。

大事なのは継続して作ることです。毎日の5分で病棟を変えましょう。

 

<質疑応答の時間をもつ>

発表の時間は5分。その後、質問タイムを必ず入れてください。

 

参加型のプレゼンにすることで、変えていく環境を作ります。

 

プレゼンの鍵は自分の思いを伝えることよりも 

【相手の考えをいかに引き出すか】です。

 

この場合の相手とは病棟のことです。

つまり病棟の意見を引き出すことがこのプレゼンの狙いです。

 

となると、意見が出るような作り方をしなければなりませんね。

 

<短い時間でまとめる>

5分間で話し、相手の意見を引き出すには

短く、カンタンにまとめる。

 

ここで詳しい考察は求めていません。

あくまでも病棟の考えを引き出す作業としてのプレゼンですから。

 

そのため、工夫した点などはしっかり話し、

経過や評価などはカンタンにサクッと話しましょう。

 

まとめ方は次に書きます。

 

○問題点→介入→結果のみ

<手順はこれだけ!>

上に短くカンタンにと書きました。

ですので、プレゼンの資料はこの順番でOKです。

 

短く、しっかり伝えたい内容を伝えましょう。

 

スライドの枚数は5〜10枚ほどでいいと思います。

書いた方がいい内容としては

  • プレゼンの目的
  • 症例の経過(カンタンに!)
  • 病棟での問題(ここは次の章で解説します)
  • 問題に対する工夫
  • 結果・まとめ

これだけです。

何が問題で、どのように介入して、結果どうなったか。

 

ここだけ押さえておけば、質問が出やすい資料の完成です。

私たちは資料作る際に、完璧を追求して資料を作りがちです。

 

しかし、このプレゼンに関していえば質問させるためのスライドですから

穴があった方がいいんです。あえて穴を作ったんですから。

 

<焦点を絞ると伝わる>

ここでは具体的な内容を紹介します。

 

もし【ポジショニング】に関して病棟に伝えたいのであれば

実際に患者さんにポジショニングを試してみる。

 

その経験をもとに資料を作ります。

上の例のように作ると

症例紹介:脳出血、症状:左片麻痺、半側空間無視
問題:体位交換時のつっぱり
問題に対する工夫:つっぱり抑制のためポジショニング
結果:異常姿勢が修正され、突っ張りが軽減した

 

こんな感じで資料に落とし込みます。

あとは図やイラストを使って説明しましょう。

 

ここで大事なことは【1つの点に絞ること】

欲張ってはダメです。

 

伝えたいことを事前に決めて、その1点に関しての資料を作ってください。

いろいろ盛り込むと結果的に何が言いたいのか分からなくなります。

 

<資料を作るとき、目線は病棟>

ここだけは守ってください。

決してセラピストの考えを全面に押し出した発表にならないように!

 

伝えたいのは病棟ですから、スライドも病棟目線で作ります。

つまり、専門用語を使いすぎないと言うことです。

 

普段から症例発表に慣れていると、どうしても専門用語を使いがちです。

しかし、普段使っている筋緊張や随意性などは

 

まったく耳に入らないと思って下さい。

人はわからない言葉が出てきたときにシャットダウンします。

 

それ以降の情報が伝わらなくなりますので、専門用語は噛み砕いて説明します。

筋緊張であれば筋のハリ、随意性であれば動かしやすさなどです。

 

発表をするときは、伝える人の目線に立って伝えましょう。

 

○担当から情報を得る

前の章までで終わってもいいのですが、ここが実は一番のキモなので

伝えます。

 

<担当との意見交換>

まず、症例の報告をすることを病棟の担当に伝えて下さい。

その上で症例に関しての情報をもらいます。

 

そうすることで、病棟担当もアウトプット前提の情報提供をしてくれます。

これが引き出せるかどうかで資料の質が変わります。

 

本当に困っている生の声が聞けますから。

これを資料作りに利用しましょう。

 

<1人から複数へ>

ここも大事!

 

1人の担当に関わることで芋づる式に病棟を巻き込むことができます。

言い方悪いですけどね(笑

 

主任や師長クラスまで巻き込めれば大したものです。

しかし、そこまで巻き込めなくても病棟にはリーダーという役割の人がいます。

 

このリーダーまで伝われば良しとしましょう。

要は何人か巻き込めればOKです。

 

<担当の言葉をそのまま使う>

情報収集の際にはここを徹底します。

 

「」カギカッコ付きで台詞のように資料に組み込んでください。

問題:「おむつ交換時の体交が大変」

こんな感じで伝えると他の病棟のスタッフに伝わりやすくなります。

症例報告の際にもこの「 」は使えますから、是非やってみて下さいね。

 

少しフワッとした解説になってしまったかもしれませんが、

実際にやってみるとしっくりくるところがあると思います。

 

そのためにまず行動しましょう。

今日はここまでです。

 

また次回の記事でお会いしましょう。

1年目の神経解剖学~小脳基礎編~

今回は神経解剖学というテーマで「小脳」についてお話します。

 

<目次>
3つの小脳
 ・脊髄小脳
 ・前庭小脳
 ・大脳小脳
小脳の3つの脚
 ・下小脳脚
 ・中小脳脚
 ・大小脳脚

 

なぜこのテーマになったかと言うと、

現在介入中の患者さんを通じて、もう一度基本に立ち直ろうと思ったのことが

きっかけです。

 

基本に立ち返ることで、新しい介入方法や質の高い臨床推論を

立てることができるようになると思います。

 

小脳は大きく分けて

  • 半球
  • 虫部
  • 片葉

 の3つに分かれます。

 

その3つが目次にある小脳の役割を果たしています。

 

【脊髄小脳】

ヒューマン・アナトミー・アトラス2021より

 <役割>

  • 姿勢の制御
  • 四肢の運動制御

に関与します。

 

<ルート>

固有感覚→脊髄小脳路

→①小脳虫部(頭頸部・体幹)→室頂核→網様体

→②小脳半球内側部(四肢)→中位核→赤核、視床(VL核)

 

【前庭小脳】

ヒューマン・アナトミー・アトラス2021より

<役割>

  • 平衡感覚
  • 眼球運動制御

に関与します。

 

<ルート>

前庭神経核→下小脳脚→片葉・小節葉

 

【大脳小脳】

ヒューマン・アナトミー・アトラス2021より

<役割>

  • 運動の企画
  • 運動の開始
  • 運動のタイミング

これらの調整に関与しています。

 

<ルート>

(反対側の)大脳皮質→橋核→中小脳脚→小脳半球外側部→歯状核

→①赤核小細胞部

→②視床VL核

 

続いては小脳を繋いでいる3つの脚(あし)についてです。

 

【下小脳脚】

<連絡>

脊髄、延髄、小脳

 

<役割>

求心性と遠心性の両方の軸索を含む。

小脳への入出力系に関与している。

 

【中小脳脚】

<連絡>

橋と密に関わる。

 

<役割>

求心性軸索のみ。

小脳への入力系の経路である。

【上小脳脚】

<連絡>

小脳、中脳、間脳

 

<役割>

主に遠心性軸索をもち、小脳からの出力系の経路である。

中脳下丘で交叉することが特徴。

 

学生のうちは「小脳=運動学習」という認識が強いです。

 

しかし、小脳には部位別に役割があり、そのどれもが学習につながっている、

 

という理解をしてから「小脳=運動学習」という認識を持ちましょう。

 

本日はここまで。

 

いつもより少し短めにしてみました。

 

また次回の記事でお会いしましょう。